取り組み事例
山形県酒田市
MAIAとの取り組みで、
女性の雇用創出と地域企業の生産性向上の両立を実現
山形県酒田市
「サンロク」酒田市産業振興まちづくりセンター
鳥海山の山麓(さんろく)に広がる庄内平野・酒田市。市街地の中心から、酒田へ、山形へ、日本へそして世界へ、360度全方位へと「つなぐ」ネットワーク作りの拠点としたい!という思いと、江戸時代に発展した湊町酒田で政治的・経済的・文化的に活躍した「酒田を興した36人衆」のような人材を応援したい!という思いから「サンロク」という名がつけられました。チャンスをつなげて、結果につなげるサンロク。
ー サンロクの取り組みについて教えて下さい。
「しごとづくり」に注力。個人や企業の活動のインフラに
創業支援や商店街の賑わいづくり、産業振興等の相談窓口がバラバラだったため、例えば農業と物流に携わる方や企業同士の繋がりが少ないことが課題でした。情報を集約し、個人と企業、企業と企業をマッチングするハブとしての機能を作りたいとういう想いから作った組織です。
現在はまち・ひと・しごと創生の基本目標の内、特に「しごとづくり」に注力をしています。個人を含めた事業者様が活動するための最初のインフラになることが最大の使命だと考えているので、何かやりたいと思ったときにサンロクに来れば、RPAなどの新しい技術の活用方法などが提示される場所を作っていきたいです。今後は隣町との連携も強化していき、山形県全体に取り組みを広げていきたいと考えています。
ー MAIAに着目した理由・想いとは?
地方のフリーランサーの雇用創出と地域中小企業の生産性向上を同時に描ける
酒田市は「日本一女性が働きやすい街にする」ことを宣言しており、女性の活躍の旗を上げていました。女性の活躍を推進するために、フリーランサーの創出、育成、スキルアップの必要性を感じていましたが、中々アイデアがなく困っている時にMAIAの存在を知りました。
スキルを身に付けた地域の女性が、遠隔で地域内外企業と仕事ができる。なおかつRPAであれは地域中小企業の生産性向上に寄与もしていくような絵も同時に描けるため、大きなメリットがあると思いました。RPAが地方の企業に浸透してきているという社会トレンドもあったため、取り組みを進めていこうと考えました。
ー 取り組みの目標を教えて下さい。
25名の人材教育、10社のRPA導入を目指す
人材教育対象として、現在15名の女性にRPAのトレーニングを受けていただいています。企業で働きながら受講をしている方や転勤族の方が多いので、自分の将来の選択肢を増やしておきたい、という気持ちで受講している方が多いですね。次年度も同様に10名募集をする予定で、この女性たちと共に地域の企業に対するRPA導入を推進していきたいと思っています。
地域の企業に対しては、2020年度に10社のRPA導入を目指しています。ECサイトの運営事業者の受発注処理や会計士や税理士の業務の改善を中心として、他企業に事例として展開をしていきたいですね。
ー 本取り組みを進めている今、どのような効果を感じていますか?
リアルとデジタルのコミュニティが支えとなり良い関係性が作れている
参加女性はまだトレーニング中なので実際の仕事に就いていただくのはもう少し先になりますが、サンロクのコワーキングスペースを活用したリアルコミュニティと、Slackで作っているデジタルコミュニティが支えとなり、良い関係性が作れていると感じています。
業務の全体像が見えること自体に大きな価値がある
中小企業に話をしていく中で、RPA導入に至らなくても業務の全体像が見えること自体に価値を感じています。リスクが大きい組織体になっていることを理解してもらうことで、対策を考えるきっかけになっていますね。また、大企業でしか導入できないと思っていましたが、規模によらず導入を広げられると確信できたことは大きいです。
ー 取り組みの今後に期待することはありますか?
RPAのその先へ。企業と個人がより繋がるコミュニティを作る
現在はRPA人材の育成と企業へのRPA導入を中心に進めていますが、今後は人材が持つスキルの幅を広げて解決できる課題を増やすと共に、そのスペシャリスト達を地域の企業とより繋げられるコミュニティを活性化していきたいですね。生産性の向上を目指す企業にやり方を伝えられて、能力値が高い女性達がコラボレーションしながら支援する、という絵を実現させたいです。
ー どんな自治体に本取り組みを勧めたいですか?
社会ニーズの高いスキルを持ったフリーランサーを育成したいような自治体にはまずオススメ
地元企業の生産性の向上、とりわけITリテラシー向上に重点を置いている場合、MAIAのスタッフは経験が非常に豊富なので、単にRPAの導入を薦めるのではなく、ビジネスモデルや業務フローを棚卸かつ俯瞰した上で、最適な「メソッド」を教えてくれます。敢えて「メソッド」と言ったのは、単にITパッケージツールの提案ではなく、社内で稼働中のシステムの効率的な活用方法の提案であったり、そもそもITを活用せずともフローの工夫による改善提案もしてくれるということです。
業務フロー全体の改善提案をしてくれるコンサルタントを産業振興の一つのツールとして持っておきたい自治体にはオススメかと思います。
3ヵ年のテーマ
1年目
2年目
3年目
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